2014.01.17
アルファあなぶきホールで開催された香川県教育委員会主催の人権・同和教育指導者研修会に参加しました。今年度、附属高松中学校の梅香会の会長を務めている関係で参加することになったものです。
プログラムでは、まず、四国部落史研究協議会代表の濱近仁史氏から「神の出前~四国の部落史から~」と題する講演があり、次に、横田ご夫妻の講演がありました。
横田ご夫妻の講演にあたっては、まず、横田めぐみさんの出生から中学入学、そして失踪(拉致)、その後の拉致問題の経過などに関するアニメが上映されました。一連の経過がコンパクトにまとめられており、拉致問題に関する十分な知識がない人でも、現状と経過を理解できるものになっていました。そして、いよいよ横田ご夫妻が登場されました。滋さん、早紀江さんの順序で約30分ずつ講演されましたが、当時中学1年生の愛娘を理不尽にも拉致され、その後36年間にもわたりめぐみさんの帰りを待ち続け、拉致問題解決のために精力的に活動されてきたお二人の生の声を聞いていると、私も中学生の子供を持つ親の一人として、熱くこみあげてくるものを抑えることができませんでした。会場でも頬を拭う姿があちこちで見られました。
これほどの重大な人権侵害が現代の世の中に存在し、今なお継続しているのです。外交上の問題や相手国の政情その他の困難な問題もあるのでしょうが、ご夫妻の切なる願いが叶うことを祈らずにはいられませんでした。