2014.03.31
「香川県の弁護士事情~その1」で、平成25年10月現在の香川県の弁護士数は153名と書きました。その後も弁護士数は増え続け、平成26年3月現在の弁護士数は162名となっています。
これに対し、高松地方裁判所の裁判官の数は、驚くほど少なく、ほとんど増えていません。
高松地方裁判所本庁では、民事部が5人、刑事部が4人の裁判官で裁判を行っています。高松家庭裁判所本庁で裁判を担当している裁判官は2人だけです。高松地方裁判所丸亀支部には4人の裁判官しかおらず、同観音寺支部に至っては担当裁判官は1人だけです。
日々裁判所に持ち込まれてくる多くの事件をたったこれだけの裁判官で処理しているのですから、「迅速な裁判」とか「市民に身近な司法」といっても自ずから限界があります。
司法試験の合格者は、私が受験していたころに比べると、4倍にも増やしたのですから、裁判官もある程度増員して、迅速な紛争解決に努めてもらいたいものです。