2014.04.25
平成26年3月をもって弁護士登録満25年が経過し、4月から26年目に入りました。四半世紀にわたり弁護士生活を送ってきたことになります。この間、全国各地の裁判所で口頭弁論や証人尋問を行ってきました。これを一つの節目として、これまで赴いた裁判所について振り返ってみたいと思います。
まず1番目には、最高裁判所のことを書いておきましょう。最高裁判所に上告や上告受理の申立をすることはあっても、最高裁判所に現実に出頭することはほとんどありません。最高裁判所では、高等裁判所の判決を破棄して、結論を逆転させる時しか、そもそも口頭弁論が開かれないからです。それ故、最高裁判所に出頭してその法廷に立つ機会自体が非常に少ないのです。
弁護士であれば誰もが、自分が書いた上告理由を最高裁判所が容れて、最高裁判所での逆転勝訴判決を勝ち取りたいと思っているのではないでしょうか。最高裁判所の法廷に一度も立つことなく弁護士生活を終える弁護士も少なくないと思われます。
私はこれまで2回最高裁判所の法廷に立つ機会に恵まれました。最高裁判所での戦績は1勝1敗です。地方裁判所勝訴、高等裁判所勝訴、最高裁判所逆転敗訴の事件(これには今でも納得がいきませんが。)と、地方裁判所勝訴、高等裁判所逆転敗訴、最高裁判所再逆転勝訴の事件でした。何とか少なくともあと1回は最高裁判所の法廷に立ち、最高裁判所で勝ち越した状態で弁護士生活を終えたいと思っているところです。