2014.10.03
高松サンポート合同庁舎のアイホールで開催された労使関係セミナーに出席しました。このセミナーは中央労働委員会事務局四国地方事務所の主催で、 労働委員会制度とその機能等について労使関係者の認識を深めること等を目的として開催されたものです。
セミナーでは、まず、滋賀県労働委員会の公益委員でもある近畿大学法科大学院の奥田教授から「労働条件の変更をめぐる法的諸問題―労働者の同意の認定を中心に」と題する基調講演が行われました。技術翻訳事件(東京地裁平成23年5月17日決定)と協愛事件(大阪高裁平成22年3月18日判決)を引用しながらの、不利益変更の判断要素の説明はとてもわかりやすかったと思います。
次に、愛媛県労働委員会と香川県労働委員会で取り扱った具体的なあっせん事例を題材として、パネルディスカッションが行われました。議論は、法的観点からの検討にとどまらず、あっせんにあたって工夫した点や苦労した点、また今後の課題等にも及び、大変参考になりました。
今後の地方調整委員としての活動に活かしていきたいと思います。