2014.11.04
「実践 訴訟戦術」という本を読みました。サブタイトルには「弁護士はみんな悩んでいる」とあり、帯の部分には「勝つためのノウハウ・負けないための留意点・和解のための段取り等を詳解」と書かれてありました。
若手、中堅、ベテランの3人の弁護士が新人弁護士の質問に答えるという形で、4人の弁護士の問答形式で書かれてあるので、大変読みやすく、若手やベテランの考え方の違いがわかるのも興味深いところです。
弁護士の訴訟戦術というと、どんな権謀術数や高等テクニックを駆使するのかと思われるかもしれませんが、私は基本に忠実にオーソドックスに進めるのが1番と考えており、この本でも世間の人があっと驚くような戦術的なものは見受けられなかったように思います。
新人弁護士には業務上大変参考になる本だと思われますし、弁護士の発想や行動パターンに興味のある一般の方も面白く読めるのではないでしょうか。
民事法研究会発行、東京弁護士会春秋会編、262頁、定価2300円(税別)。