2014.12.26
丸亀の裁判所も私の準ホームグラウンドの裁判所といえます。高松地裁本庁のように日常的に出入りするわけではありませんが、私が丸亀高校の出身で、高校時代は裁判所の横を通って通学していたこともあって、地元意識が強いのかもしれません。裁判所を出ると、丸亀城の美しい石垣や天守閣を見渡せるのもこの裁判所の素晴らしいところです。
この裁判所の法廷で特徴的なのは、当事者席と証言台との近さです。法廷には、奥の雛壇に裁判官席、向かって左側に原告席、右側に被告席があり、原告席と被告席の中間に裁判官と向かい合う形で証言台が設けられているのですが、法廷が狭いせいなのかどうなのか、とにかく原告席・被告席と証言台とが手が届くほどに近いのです。
普通の法廷だと、証人に証拠資料を示しながら尋問するときなどは、資料を手に持って証言台のところまで歩いていき、証言台の横で質問するのですが、丸亀の裁判所だと当事者席から証人に資料が示せる感じの距離感なのです。この距離感は貴重だと思います。
実は、丸亀の裁判所は、近い将来建替えが予定されています。建物が新しくなってしまうと、おそらく法廷も全国の標準サイズに統一されてしまうと思います。全国の弁護士先生方には、そうなる前に、是非一度この距離感を体験してもらいたいと思うところです。