2015.05.15
「資格を取ると貧乏になります」という本を読みました(新潮新書、佐藤留美著)。資格業を営む者にとっては、なかなか衝撃的なタイトルです。著者は、企画編集会社の代表取締役でライター。第1章は弁護士、第2章は公認会計士、第3章は税理士、第4章は社会保険労務士のことが書いてあり、第5章は「TOEICの点数が上がると英会話が下手になる」とありました。
弁護士以外の資格のことはさておいて、弁護士に関する第1章の小見出しを見ると、「5人に1人は『生活保護受給者並み』の所得」「たった10年で2倍に」「数合わせだった『3000人構想』」「三流大学にも法科大学院ができたワケ」「失敗の理由」「需要がない組織内弁護士」「事件数もピークアウト」「国選弁護人の仕事も奪い合い」「8割超の法科大学院が定員割れ」「司法修習も自腹に」「最初の弁護士業務は『自分の自己破産』?」「使い捨てされた若手の行き先」「ボランティア活動が食い扶持に」等と、これまた衝撃的な内容が続きます。
はたして弁護士になると貧乏になるのかどうなのか。次回以降に見ていきたいと思います。