2015.10.30
香川県社会福祉総合センターにおいて、平成27年度の四国地区労使関係セミナーが開催されました。
セミナーでは、中央労働委員会公益委員で慶応大学大学院の森戸英幸教授による基調講演が行われた後、集団的労働紛争、個別的労働紛争のそれぞれの労使紛争を題材としてパネルディスカッションが行われました。
森戸先生の基調講演は、「最近の労働事件の最高裁判例について」とのタイトルで、①阪急トラベルサポート事件(最判平成26年1月24日)、②東芝(うつ病)事件(最判平成26年3月24日)、③広島中央保健生協事件(最判平成26年10月23日)、④海遊館事件(最判平成27年2月26日)、⑤専修大学事件(最判平成27年6月8日)の5件の最高裁判例について、各事案を紹介したうえ判決のポイントをわかりやすく解説してくれました。
今日のセミナーでは、ごく最近言い渡された最高裁の判例が5件もフォローでき、大変有意義だったと思います。これを今後の公益委員としての活動に活かしていきたいと思うところです。
2015.10.23
高松シンボルタワータワー棟6階にある「かがわ国際会議場」において、四国4県収用委員会連絡協議会が開催されました。「四国4県」とありますが、四国4県に加え中国地方5県からも収用委員会委員及び事務局の50名以上の参加がありました。
連絡協議会では、収用に関する研究議題について討議することになっており、今回は、徳島県提出の農地法の解釈や時効取得が問題となった議題と愛媛県提出の営業上の関連の認定と損失補償が問題となった議題について、討議・意見交換が行われました。
9県もの収用委員会が集まると、争点に対する基本的スタンスや問題へのアプローチ方法のちょっとした違いから、結論を異にする論点も生じたりして、大変参考になるとともに、あらためて収用委員としての職務の重大性を再認識させられました。
会場の「かがわ国際会議場」も、天井のデザインや窓からの瀬戸内の眺望が素晴らしく、アートで売り出している香川県を象徴するような会場で、もう少しこの会場を有効活用すべきだと思いました。
2015.10.01
10月1日は「法の日」とされており、10月1日から7日までの1週間は「法の日週間」として、法の役割や重要性についての理解を深めるための各種行事が行われています。
香川県では、裁判所、検察庁、弁護士会等の主催で、弁護士による無料法律相談が実施されています。今年は、10月6日(水)午前10時から午後4時までの間、高松家簡裁庁舎において行われます。事前の予約等は不要ですので、法律問題でお困りの方は、是非お気軽にご利用ください。
この無料法律相談は大変意義のある行事ではありますが、相談時間に制限があることと、どの弁護士にあたるかがわからないのがデメリットです(弁護士の得意分野などはまったく考慮せずに機械的に割り当てられます。)。
もし無料相談で問題が解決しない場合は、当事務所でのご相談もご検討いただければと思います。