2016.01.20
裁判所には本庁と支部があり、高松地方裁判所でいえば、高松本庁のほか丸亀支部と観音寺支部があります。ちなみに、丸亀支部の管轄区域は、丸亀市(一部を除く)、坂出市、善通寺市、宇多津町、多度津町、琴平町、まんのう町と、観音寺支部の管轄区域は、観音寺市と三豊市とされています。
香川県弁護士会の弁護士数は本日現在で177名となり、その事務所所在地を見ると、高松管轄区域が142名、丸亀管轄区域が28名、観音寺管轄区域が7名となっています。割合でいうと、高松区域に約80%の、丸亀区域に約16%の、観音寺区域に約4%の弁護士がいることになります。
つい先日、昨年の国勢調査の結果が発表されましたので、その県民人口をもとに弁護士一人あたりの人口を計算してみると、高松区域における弁護士一人あたりの人口が約4100人であったのに対し、丸亀区域は約9500人、観音寺区域は約1万7900人にもなり、小さな支部へ行くほど弁護士一人あたりの人口が倍増していくことがわかりました。
これから独立開業する若い弁護士は、支部での開業を検討してみてもいいかもしれませんね。
2016.01.07
あけましておめでとうございます。平成28年も引き続きよろしくお願いいたします。
さて、先日、書庫の整理をしていると「弁護士会 北から南から」(日本弁護士連合会編、法学書院、平成7年発行)という本が出てきました。これは日弁連新聞に連載されていた全国の弁護士会の紹介記事を単行本化したもので、香川県弁護士会については昭和60年(1985年)7月号、8月号に掲載された記事が転載されていました。
そこでは、高松弁護士会が昭和55年に会の名称を香川県弁護士会に改称したこと、当時の弁護士数は71名で昭和50年以降の入会者が30名を超えること、弁護士が飽和状態にも見えること、香川県弁護士会の会報が充実していること、東讃よりも西讃の方が権利主張の強い傾向にあること、などが紹介されていました。昨今の弁護士数の大幅増加との関係でいえば、既に30年も前から弁護士が飽和状態などという話があったことに驚かされます。
記事の最後の部分に、歴代日弁連会長33名のうち3名が香川県の出身者であることが紹介されており、「香川県弁護士会の弁護士はこのことを誇りにしている。とともに、これら先進弁護士の栄誉と業績に恥じない活動を肝に銘じ、会活動を行っている。」とありました。私もこのことを肝に銘じて弁護士活動を行っていきたいと思うところです。