2016.04.05
香川県の弁護士事情~その9(本庁と支部)では、香川県の弁護士1人あたりの人口を検証してみました。今回は、同じ観点から、香川県と四国の他の3県とを比較してみることにします。
日弁連のウェブサイトによると、平成28年4月1日現在の四国の弁護士数は、香川県が172名、徳島県が92名、高知県が88名、愛媛県が163名とされています。
また、統計資料によると、平成27年6月1日現在の人口は、香川県が約97万7千人、徳島県が約75万8千人、高知県が約73万2千人、愛媛県が約138万6千人とされています。
各県の人口をそれぞれの弁護士数で除して弁護士1人あたりの人口を計算すると、香川県の弁護士1人あたりの人口が5680人であるのに対し、徳島県は8239人、高知県は8318人、愛媛県は8503人となり、他の3県の方が弁護士1人あたりの人口が約5割増しになっていることがわかります。
このように、香川県は、四国内でも突出した弁護士過剰県といえるのではないかと思います。ただ、弁護士の数が多いということは、県民にとっては弁護士へのアクセスが容易であるということを意味しますから、県民生活を向上させる一要素としては貢献できているのかもしれません。