2016.08.26
神戸市立博物館で「俺たちの国芳 わたしの国貞」展を観てきました。
神戸市立博物館に行ったのは、数年前になりますか、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を観に行って以来です。
今回の特別展は、ボストン美術館が所蔵している歌川国芳と歌川国貞の二人の浮世絵師の作品を様々な観点から対比する形で構成したものです。
武者絵の国芳、役者絵の国貞と言われているようですが、国貞の作品からは品格を、国芳の作品からは面白さを感じました。
今回の作品の中で私の心にぶるっときたのは、国貞作の藍色の濃淡だけで描いた美人画でした。シンプルにして奥深い美しさはスゴイの一言。また、国芳の挿絵で、あの水滸伝を読み直してみたくもなりました。
それにしても江戸時代のこれだけの作品を(しかも今回来日したのはほんの一部といいます。)アメリカのボストン美術館が所蔵しているのですから、その収集活動には敬意を表さざるを得ません。
古今東西の名品を網羅するというボストン美術館、是非とも行ってみたいものです。