2016.09.29
松山家庭裁判所は松山地方裁判所からちょっと離れた場所にあります。松山地裁が大街道の目の前にあるのに対し、松山家裁は松山市駅寄りの南堀端のあたりにあります。ほとんどの裁判所では、地裁と家裁は同じ敷地内に隣接して建っていますので、これは全国的にも珍しい立地なのではないかと思います。
また、家庭裁判所と簡易裁判所が同一庁舎内にないのも珍しいと思います。家庭裁判所と簡易裁判所は、いずれも調停を行う裁判所として調停室や待合室などの建物の構造が共通することから、同一庁舎の中にフロアを異にして入っているのが一般的です。
おそらく、次に裁判所の庁舎を建て替える際には、家裁と簡裁は同じ新庁舎に入るのでしょう。
私は、松山地裁では、何度も口頭弁論や証人尋問を行ったことがありますが、松山家裁に代理人(家事事件の場合)や付添人(少年事件の場合)として赴いたことはありません。今の庁舎があるうちに、手続代理人として松山家裁を体験してみたいと思うところです。
2016.09.22
兵庫県立美術館は、直島などでもお馴染みの安藤忠雄氏の設計で、建物自体が鑑賞の対象となっています。ですから、南側の海岸を散策しながら建物を鑑賞したり、建物を見上げたり、見下ろしたり、展覧会を鑑賞したりと、結構長時間にわたって美術館を楽しむことができます。
さて、今回の藤田嗣治展ですが、東京竹橋の東京国立近代美術館でもいつも観る「5人の裸婦」や「アッツ島玉砕」などはもちろんのこと、徳島、横須賀、静岡、名古屋、島根、鹿児島、群馬、姫路、三重、熊本、下関等の多くの美術館から藤田作品が集結していました。
そのなかでも、私の心にぶるっときたのは、先般世界遺産に登録された上野の国立西洋美術館所蔵の「座る女」という作品でした。藤田嗣治独特の女性の背後に描かれた二羽の鳥との取り合わせが何とも言えず素晴らしかったです。また、額縁もお手製という「美しいスペイン女」(豊田市美術館所蔵)も心に感じるものがありました。
「座る女」の方はポストカートにもなっていたので、お土産にして自宅のリビングに飾っているところです。
2016.09.16
大田弘子氏のコーポレートガバナンスに関する講演を聴く機会がありました。
大田氏は政策研究大学院大学の教授をされていますが、10年ほど前の安倍内閣、福田内閣では、経済財政政策担当大臣を務められました。
その後、上場会社の経営に社外の眼を入れるという風にも乗り、現在は、みずほフィナンシャルグループ、パナソニック、JXホールディングスの社外取締役を務められており、みずほFGでは取締役会の議長をされているとのことです。
講演では、取締役会議長の経験を踏まえて、みずほグループのガバナンス体制について、その実情や具体的な成果などをご紹介いただきました。お話は非常に実践的で大変参考になるものでした。メガバンクでの取組みが直ちに地方にあてはまるものではないにしても、今後の活動に活かしていきたいと思うところです。