2016.09.22
兵庫県立美術館は、直島などでもお馴染みの安藤忠雄氏の設計で、建物自体が鑑賞の対象となっています。ですから、南側の海岸を散策しながら建物を鑑賞したり、建物を見上げたり、見下ろしたり、展覧会を鑑賞したりと、結構長時間にわたって美術館を楽しむことができます。
さて、今回の藤田嗣治展ですが、東京竹橋の東京国立近代美術館でもいつも観る「5人の裸婦」や「アッツ島玉砕」などはもちろんのこと、徳島、横須賀、静岡、名古屋、島根、鹿児島、群馬、姫路、三重、熊本、下関等の多くの美術館から藤田作品が集結していました。
そのなかでも、私の心にぶるっときたのは、先般世界遺産に登録された上野の国立西洋美術館所蔵の「座る女」という作品でした。藤田嗣治独特の女性の背後に描かれた二羽の鳥との取り合わせが何とも言えず素晴らしかったです。また、額縁もお手製という「美しいスペイン女」(豊田市美術館所蔵)も心に感じるものがありました。
「座る女」の方はポストカートにもなっていたので、お土産にして自宅のリビングに飾っているところです。