2016.10.31
平成28年4月に熊本地方を襲った地震は甚大な被害をもたらし、そのために避難を余儀なくされた方は約18万人にも及んだといいます。まずは、被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
さて、熊本地方裁判所ですが、四国弁護士会連合会の常務理事として、九州弁護士会連合会の定期大会に出席した際に、立ち寄ったことがあります。熊本へ行くには、かっては博多駅で新幹線から特急つばめに乗り換えていたのですが、今では岡山で新幹線みずほに乗り換えると2時間半で到着しますので、便利になったものです。
この裁判所ですが、写真のように、古い庁舎の一部を残す形で利用しています。古いレンガ造りの庁舎は趣があるだけでなく、威厳も感じます。これは素晴らしいことですね。門を入るときに、守衛さんが明るく挨拶してくれたもの非常に好印象でした。
今は、一日も早い復興をお祈りするばかりです。
2016.10.12
てん書体というのでしょうか。実印や銀行印を彫ってもらう時に使うぐにゃぐにゃの書体で「裁判所」と書いてあります。これはかなりオシャレですね。また、この門塀を見てください。相当の年代物で文化的価値もありそうです。財田川に臨むロケーションも素晴らしいものがあります。高松地方裁判所観音寺支部、これにありです。
私は父親の転勤の関係で、小学校6年生から中学を卒業するまでの4年間を観音寺市で過ごしました。観音寺市立柞田小学校、観音寺市立中部中学校を卒業していますので、観音寺の裁判所に来ると、一種の郷愁を覚えます。碁盤目になっていない観音寺の独特の街並み同様、年代物の裁判所の門塀も是非守って行ってもらいたいと思うところです。
2016.10.03
大阪中之島の国立国際美術館で「始皇帝と大兵馬俑」展を観てきました。
この特別展は、上野の東京国立博物館で開催されていた時にはスケジュールが合わずに行けなかったので、大阪でも見られたのはラッキーでした。
初めて中国全土を統一した秦の始皇帝は、自らの巨大な陵墓に約8千体もの兵馬俑を埋めさせたといいます。兵士は等身大で階級によって装備も異なり、何より一人一人の顔までが違います。もちろん、軍馬や馬車もあります。発掘時には時間の経過で脱色していますが、埋葬当時は鮮やかな色がついていたとのことです。その壮大さは想像を絶するものです。実際の王宮での日常をそのまま死後の世界まで連れて行こうとしたのでしょうか。
それにしても、日本ではようやく稲作が広がり始めたという弥生時代に、中国大陸ではこれほど絶大な権力を有する王朝が成立していたかと思うと、中国の歴史の奥深さにはただ驚くばかりです。
中学生以下の入場料は無料のようですから、義務教育中の子どもたちには是非この古代王朝の壮大さを体感してほしいと思った特別展でした。