2016.10.03
大阪中之島の国立国際美術館で「始皇帝と大兵馬俑」展を観てきました。
この特別展は、上野の東京国立博物館で開催されていた時にはスケジュールが合わずに行けなかったので、大阪でも見られたのはラッキーでした。
初めて中国全土を統一した秦の始皇帝は、自らの巨大な陵墓に約8千体もの兵馬俑を埋めさせたといいます。兵士は等身大で階級によって装備も異なり、何より一人一人の顔までが違います。もちろん、軍馬や馬車もあります。発掘時には時間の経過で脱色していますが、埋葬当時は鮮やかな色がついていたとのことです。その壮大さは想像を絶するものです。実際の王宮での日常をそのまま死後の世界まで連れて行こうとしたのでしょうか。
それにしても、日本ではようやく稲作が広がり始めたという弥生時代に、中国大陸ではこれほど絶大な権力を有する王朝が成立していたかと思うと、中国の歴史の奥深さにはただ驚くばかりです。
中学生以下の入場料は無料のようですから、義務教育中の子どもたちには是非この古代王朝の壮大さを体感してほしいと思った特別展でした。