s-2016-11-19 10.21.31.jpg 山口県立美術館に行ってきました。新山口駅で新幹線から山口線(津和野・益田方面)に乗り換えて山口駅まで約20分。そこから美術館まで徒歩で約15分。アクセスは決していいとはいえません。しかし、行くだけの価値がある美術館でした。

 噴水の向こう側に見えるレンガ造りの建物が山口県立美術館です。これだけでも素晴らしロケーションですが、美術館の向こう側も紅葉の小山に臨み、一面ガラス張りのカフェからお茶を飲みながら秋の風情を楽しむことができます。まず、立地◎です。

 また、建物内部も、展示室で間近に作品を観たあと、階段を上ってワンフロア―上からもう一度全体を俯瞰することができる造りになっています。坂出の東山魁夷せとうち美術館のような感じですが、3部屋全体を上から見渡せる構造になっていたのは、これまた◎でした。

 さて、今回の特別展は「最後の印象派」展で、20世紀初頭のパリを舞台とした印象派の作品が集結していました。私の心にぶるっときたのは、アンリ・ル・シダネルの「コンコルド広場」とエミール・クラウスの「リス川の夕陽」の2作品でした。

 同時開催の雪舟展なども素晴らしく、満足感の高い山口紀行となりました。

s-2016-11-19 09.58.02.jpg 中原中也記念館に行ってきました。湯田温泉にある中也の生家の跡地に建てられています。

 私は、詩はどちらかというと苦手なので、正直いって中也の作品はほとんど知りません。桑田佳祐の楽曲の「声に出して歌いたい日本語」の冒頭が「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる…」で始まることから、「汚れつちまつた悲しみに」であればメロディとともにある程度の詩が頭に浮かぶのと、「ゆあーんゆよーんゆあゆよん」というオノマトペを知っている程度です。

 さて、館内ですが、中也の生原稿や遺品など貴重な資料が展示されているほか、中也の生涯や業績が紹介されています。15分くらいの「中也の軌跡」というビデオが放映されているので、これを見てから展示室を回っていくと、個々の展示品を興味深く鑑賞することができると思います。また、一角にちょっとした図書館のようなスペースがあって、中也の各種関連本を手に取って読めるようになっていたのと、CDの視聴コーナーがあったのも非常に良かったです。

 苦手の詩にちょっとだけ興味がわいてきた記念館でした。

国立新美術館

2016.11.01

s-2016-09-15 17.05.31.jpg 六本木の国立新美術館「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展を観てきました。国立新美術館は、大田弘子教授のおられる政策研究大学院大学のお隣にあります。

 さて、ルネサンス期のヴェネツィア絵画といえば宗教画ばかりであり、キリスト教に縁のない日本人である私からすればチンプンカンプンなのですが、ちょうど中野京子著「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文春文庫)を読み終えたところというタイミングで、「アダムの創造」から「楽園追放」「イサクの犠牲」「ヤコブと天使の闘い」「ユーディトと侍女」「七つの大罪と四終」「受胎告知」「キリストの洗礼」「マグダラのマリア」「最後の晩餐」「キリストの磔刑」「最後の審判」などの作品について大まかな流れや背景事情をつかんでいたため、大変興味深く観ることができました。それにしてもこれだけたくさんの聖母子や受胎告知を一度に見たのは初めてでした。

 上記「名画の謎」(文庫本)ですが、面白く読めるうえに教養も豊かになりますので(欧米人の思想の根底を垣間見る気もします。)、興味のある方は是非ご一読をお勧めします。

【対応可能地域】香川県全域(綾歌郡綾川町、綾歌郡宇多津町、観音寺市、仲多度郡琴平町、坂出市、さぬき市、善通寺市、高松市、仲多度郡多度津町、東かがわ市、丸亀市、仲多度郡まんのう町、木田郡三木町、三豊市) 岡山県、徳島県、愛媛県、高知県等の近隣地域や東京、大阪等も対応可能です。
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