2016.12.26
国立西洋美術館で「クラーナハ展」を観てきました。国立西洋美術館はコルビュジエの建築作品の一つとして今年の7月に世界遺産に登録されたことから、それ以降来館者が大幅に増加していると聞いていたのですが、モネ展の時のような混雑はなく、比較的ストレスなく鑑賞することができました。
クラーナハはドイツ・ルネサンスを代表する画家ですが、それにとどまらず絵画を大量生産するなど実業家でもあり、また市長までも務めたといいます。また、マルティン・ルターの肖像画を描くなど宗教改革とも深いかかわりを持ったとされています。
今回の特別展で、弁護士という立場から興味深かったのは、「正義の寓意」の作品でした。女性が剣(力の象徴)と天秤(公平の象徴)を持っているのですが、その女性が何とネイキッドなのです。剣と天秤といえばギリシャ神話の女神テミスであり、法律事務所などにもテミス像がよく飾られていますから、裸との取り合わせはちょっと衝撃でした。「正義の寓意」の絵画コンペ企画(「正義の寓意」の模写が60ほど並んでいる)も壮観で非常に面白かったです。
とにかく時間が足りずに、特に常設展が駆け足になってしまったのは非常に残念でした。
2016.12.19
日弁連交通事故相談センター香川県支部の相談員を対象とした研修会に参加しました。私は、同センター香川県支部運営委員会の委員長を務めており、研修会の冒頭で開会のあいさつをした後、最前列の指定席で講義を聞きました。
講師は、日本交通法学会理事長代行などを務められている高野真人弁護士とセンター本部の古笛恵子弁護士を東京からお招きしました。交通事故の分野の第一人者から直接お話を聞けるというのは、多くの相談員弁護士にとっても貴重な機会になったのではないでしょうか。
私としても、演題の損益相殺の問題について、全体を概観したうえ突っ込んだ解説を聞くことができ大変参考になりました。交通事故の訴訟案件は相変わらず多数ありますので、早速実務に活かしていきたいと思うところです。