2017.02.17
パナソニック汐留ビルの4階にある汐留ミュージアムで「マティスとルオー展」を観てきました。汐留ミュージアムは、ルオーの作品を多数所蔵していることで有名ですが、今回はマティスとの交流に焦点を当てた特別展でした。
汐留ミュージアムでは、チケット売り場の手前のスペースで、いつも特別展をテーマとした15分くらいのビデオを上映しているので、これを見てから入場すると、作品の感銘力が全く違ってきます。
さて、マティスとルオーですが、国立美術学校の同級生であり、師であるモローから、マティスは「絵画を単純化していく」、ルオーは「絵画に宗教的な痕跡が残る」と評されたそうです。2人の目指すところは違うとしても、お互いに影響し合って成長したことは間違いないように思います。今回の特別展では、2人の間でやり取りされた直筆の手紙が訳文とともに展示されており、作品とともに非常に興味深く鑑賞することができました。
現在は用件だけのメールをするばかりで、手紙など書かない時代となりましたが、手紙もいいなぁとあらためて思い直した特別展でした。