2017.05.19
広島県立美術館で英国ウェールズ国立美術館所蔵「ターナーからモネへ」展を観てきました。
まず、この美術館で特筆すべきは、その立地です。国の名勝にも指定されている縮景園に隣接しているので、美術館からの連絡通路もあり、ガラス張りになっている美術館の展望室や2階ロビーからは庭園を見渡すことができます。高松でいえば、栗林公園の隣に県立ミュージーアムがあるようなものです。
また、来館する子どもたちのために、絵の見方などの簡単な解説を用意しているのも、非常に良いことだと思いました(実際は、大人も参考になります。)。
さて、今回の特別展ですが、モネが印象派としての作風を確立する前に、ターナー(英国)の風景作品に感銘を受けたというエピソードからのコンセプトのようです。
展示の中に「弁護士と依頼人」という作品があったのは、非常に興味深かったです。また、私の心にぶるっときたのは、「鍛冶場」という作品でした。逆光の写真のような圧倒的暗さの作業場の中でただ1か所だけ光る高温に熱せられた鉄の存在はすごく印象的でした。
また、東京のブリジストン美術館で観たモネの「黄昏」を再び出会えたのも感動的でした。
今回の写真は、撮影コーナーのモネの作品をアップしておきます。