2017.06.19
日弁連のライブ実務研修として「マンション管理に関する諸問題~区分所有法の概要と実務」を受講しました。
研修では、区分所有法やその周辺のマンション管理適正化法、建替え円滑化法、耐震改修促進法、被災マンション法について、全体を俯瞰したうえ、弁護士が相談を受けるに際しての留意点や訴訟を提起する場合の検討事項等について、解説がなされました。
マンションの建設はこれからも増加していくことが予想され、それに伴いマンション管理に関するトラブルも増加していくものと思われます。
平成28年3月の標準管理規約の改正により、弁護士等の外部の専門家も管理組合の理事長等の役員への就任が可能となっていることから、今後このような第三者管理の場面でも弁護士が活躍する時代がやって来るかもしれません。
写真は、玉藻公園前にあるジュリアン・オピー氏の作品「弁護士」です。
2017.06.15
京都地方裁判所では1回だけ口頭弁論を行ったことがあります。かっての過払金返還請求訴訟の華やかかりしころ、過払金の返還を求めて京都地裁まで赴きました。勝訴することがわかっているので、何度も京都まで足を運ぶこともなく、早々に勝訴的和解で解決することができました。
今から振り返ると、いわゆるグレーゾーン金利を違法と認定した平成18年1月のたったひとつの最高裁判決が、その後の膨大な数の過払金返還請求訴訟を生み出し、大手消費者金融会社を次々と経営破綻に追い込んで行ったのであり、その意味では「裁判所の力」恐るべしです。
ただ、その裁判所とて、弁護士がそのような請求や主張をしなければ、それを認容することもできないわけですから、あらためて弁護士の仕事の重要性を思うところです。
2017.06.09
セキ美術館に行ってきました。松山の道後温泉にほど近い住宅街にあり、看板がなければ美術館とは気付かないかもしれません。
まず、地下1階に降りて荷物をコインロッカーに入れ、映像ルームで収蔵作品等に関するビデオを観ます。私は、音声ガイドよりも、ビデオの方がわかりやすくて好きです。
3階建ての建物の中に展示室は5つあります。そのうち1つは「ロダンの部屋」とされ、ロダンの彫刻作品等が展示されています。残りの展示室は、日本画と洋画の作品が展示され、横山大観、上村松園、加山又造、小磯良平らのビッグネームを含めて選りすぐりのものばかりです。よくぞこれだけものを集めたなという感じです。なかでも、加山又造の「日輪」と「飛翔」は、私の心にぶるっとくるものがありました。
こじんまりとしながら、満足度の高い美術館でした。