2017.06.15
京都地方裁判所では1回だけ口頭弁論を行ったことがあります。かっての過払金返還請求訴訟の華やかかりしころ、過払金の返還を求めて京都地裁まで赴きました。勝訴することがわかっているので、何度も京都まで足を運ぶこともなく、早々に勝訴的和解で解決することができました。
今から振り返ると、いわゆるグレーゾーン金利を違法と認定した平成18年1月のたったひとつの最高裁判決が、その後の膨大な数の過払金返還請求訴訟を生み出し、大手消費者金融会社を次々と経営破綻に追い込んで行ったのであり、その意味では「裁判所の力」恐るべしです。
ただ、その裁判所とて、弁護士がそのような請求や主張をしなければ、それを認容することもできないわけですから、あらためて弁護士の仕事の重要性を思うところです。