2017.07.18
札幌市で開催された日弁連交通事故相談センターの本部研修会に参加してきました。
弁護士対象の研修(分科会)は、講演①「労働能力喪失の有無が争点となる障害類型と裁判例」と講演②「自動車保険の論争点」の二つでした。
講演①は、骨盤骨変形につき69の判例、脊柱変形につき89の判例、下肢短縮につき34の判例、腓骨の偽関節につき8の判例、鎖骨変形につき33の判例、歯牙障害につき34の判例、女性の外貌醜状につき39の判例、男性の外貌醜状につき55の判例が掲載された資料が配布されるなど、大変実践的なものでした。
講演②も、一般の解説書では取り上げられていない保険の論点についての解説がなされ、大変興味深く聴くことができました。
ただ、7月の札幌が最高気温34℃にもなり、本来の夏の北海道の爽やかさを体感できなかったのは、ちょっと残念でしたが。
2017.07.03
東京都美術館でブリューゲルの「バベルの塔」展を観てきました。
ブリューゲルの「バベルの塔」には、大バベルと小バベルがあり、今回来日しているのは小バベルの方です。小バベルの方が後から描かれたもので、塔の建設工事も更に進んでいて、高層部ではなお工事が続けられている一方、低層部には教会があったり、洗濯物が干されたりしていて、既に人々の居住が始まっています。
この塔の高さについては、塔の向こうに見える水平線や浮かぶ雲との位置関係から、それなりに巨大なものであることは想像できますが、人間の大きさを170㎝として換算すると、何と500mを超えるとのことで、スカイツリーまではいかないものの東京タワーよりははるかに高いもののようです。
もうひとつ驚くのが、この小さな絵の中に1400人もの人が描き込まれているということです。その精緻さは想像を絶します。解説によると、原画を300%に拡大しても十分鑑賞に値するとされていました。
残念だったのは、一列になって歩きながらの鑑賞を余儀なくされたことです(そういえば、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のときもそうでした。)。通路の後ろ側からは立ち止まって鑑賞できるのですが、そこからでは細かい部分がわからないのです。大混雑の故にやむを得ないとはいえ、もう少しゆっくり観たいと誰もが思ったのではないでしょうか。