2017.08.11
姫路市立美術館で「ユトリロ回顧展」を見てきました。姫路市立美術館はレンガ造りで北海道をイメージさせるような広大な建物です。かつて旧陸軍の倉庫として建設され、戦後は長く姫路市役所として利用されてきたとのことです。建物の向こうには世界遺産になった姫路城の天守閣を望み、建物自体が一つのアートになっています。
ユトリロの作品は、教会や街並みを描いたものばかりですが、いわゆる白の時代の代表作を中心に生涯にわたる様々な顔の作品を鑑賞することができました。ユトリロと母ヴァラドン、友人で母と結婚するユッテルとの不可思議な三位一体の関係には、驚かされましたが。
常設展も「近代フランス絵画モネからマティスまで」と題する素晴らしいもので、中でもモネの代表作「印象 日の出」とまるでセットのような「日の入り」を間近に観ることができたのは感動的でした。