2017.08.18
北海道立近代美術館で、レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展を観てきました。
幻となったダ・ヴィンチとミケランジェロとのの大壁画の対決。ダ・ヴィンチが「アンギアーリの戦い」を、ミケランジェロが「カッシナの戦い」を描いて壁画の競演をすることになっていたのですが、いずれも未完のままに終わったといいます。
ですから、両巨匠の原作自体を見られるわけではないのですが、その構図や下絵の模写や派生作品を集結させる形の特別展となっていました。
この特別展のメイン作品は、「アンギアーリの戦い」における軍旗争奪を描いた油彩画でした。一見しただけではよくわからないものの、デジタル画像で細かな部分を拡大したり、戦闘場面を立体的に復元したりと、IT技術を駆使した「展示方法」により、大変わかりやすく、また興味深く鑑賞することができました。
子供向け(と思われる)のダ・ヴィンチの生涯を紹介する企画展示もわかりやすいものでした。
なお、常設展の方も素晴らしかったです。パスキンやローランサンの作品、また28年度の新収蔵品を紹介するコーナーには感動を覚えました。