2017.12.22
日弁連の機関誌である「自由と正義」平成29年12月号を読んでいると、香川県弁護士会から戒告の懲戒処分を受けた弁護士が日弁連に対し不服申立(審査請求)を行い、その結果、戒告処分が取り消された旨が掲載されていました。
そこで、今回は香川県弁護士会の最近の懲戒事情をみてみることにします(なお、平成以降の懲戒事情全般については、「その6」を参照。)。
平成24年以降の「自由と正義」の懲戒公告欄をパラパラとめくってみると、香川県弁護士会ではこの間に12件の懲戒処分がなされていました。この12件の懲戒処分を受けた弁護士は合計6人です。これは同じ弁護士が複数回懲戒処分を受けていることを意味します。具体的には、3件の懲戒処分を受けた弁護士が2人、2件の懲戒処分を受けた弁護士が2人、1件だけ懲戒処分を受けた弁護士が2人となっていました。中には、1年間に3回も懲戒処分を受けている弁護士もいました(そのうちの1件の戒告処分が、今月号の「自由と正義」で戒告を取り消されていたようです。)。
上記12件の懲戒処分の内容ですが、業務停止が4件、戒告が8件となっていました。なんと1/3が業務停止になっています。弁護士が業務停止処分を受けると、業務停止期間中、その弁護士は一切の弁護士業務ができなくなりますので、進行中のすべての事件について委任契約を解除し、またすべての顧問契約も解除しなければなりません。その弁護士に事件を依頼していた依頼者の不利益は計り知れません。そのような事態はでき得る限り避けてもらいたいと思うところです。
2017.12.08
徳島地方裁判所は、建替工事のためプレハブの仮庁舎が使用されていましたが、今般、新庁舎が完成しました。従前の3階建から、写真のように6階建の立派に姿に生まれ変わり、新庁舎での執務が開始されています。たて格子の部分が私の事務所にちょっと似ていますね。
新庁舎の中に入ると、建物、什器備品のすべてがピカピカで、非常に爽やかな気分になります。また、弁護士控室にはモネの「睡蓮」などの絵画もあり(これは弁護士会がかけたのでしょうが)、素晴らしいと思いました。
私が弁護士になった頃は、徳島地裁への出頭はもっぱら特急列車を利用していましたが、今では高速道路の伸長・整備により、車の方が何かと便利な時代になりました。ただ、高速道路の対面通行は安全面から問題があり、これを解消する工事を早く終えてほしいと思うところです。