2021.10.29
衆議院議員総選挙まであと2日となりました。この総選挙と併せて実施されるのが最高裁判所裁判官の国民審査です。有権者の投票結果如何によっては、最高裁判所の裁判官を罷免することができます。司法に対する民主的コントロールのための制度で、憲法79条に根拠があります。
ただ、一般市民とすれば、最高裁判所の裁判官といわれても、名前すら知らないのが通常であり、どの裁判官がどのような判決を書いているのかなどということには全く関心がないのが実情でしょう。現在の制度では、裁判官の罷免には過半数が×印を付ける必要があり、これまで裁判官が罷免された例もありません。
多額の費用をかけて実施されるのですから、審査の材料となる情報周知の更なる充実など制度の改善が不可欠と考えているところです。